今日も22時過ぎてしまった。というかもう23時だ。
まだ3歳なのに毎晩毎晩こんな時間に寝て、朝は無理やり起こされて不機嫌な怪獣。
このままでうちの子大丈夫なのか。。。
睡眠不足は脳の発達にも影響するって聞くしなんとかしたい!
この記事では
・睡眠不足の子の特徴
・睡眠時の体への影響
・睡眠改善への対策
について簡単にまとめてあります。
睡眠不足の影響
睡眠不足による影響
・午前中の不機嫌
・学力の低下
・集中力の低下
・低身長
・肥満傾向
次の日が休日であれば朝いつもより少し長く寝かせてあげたいですが、学校や保育園があればそうもいきません。起床時間が決まってくる為、就寝時間が遅くなった子どもは睡眠時間が短くなってしまいます。
朝起きづらくなってしまうと登校(登園)に消極的になる・朝の不機嫌・朝食未摂取につながります。起きるのが嫌だ→学校に行くのが嫌だ→学校に行っても眠たくて集中できない。こうなれば学習の効率も下がりますね。
また、文部科学省の全国学力・学習状態の調査では、朝食を食べない生徒は成績が悪いという調査結果がでました。国語と数学では毎日朝食を食べる生徒と全く食べない生徒では20点近く下がる傾向にありました。
朝食を食べない理由のほとんどは『起きる時間が遅いから』・『食欲がわかないから』。十分な睡眠時間があれば、早起きができて朝食が食べられるという好循環が生まれそうですね。
朝食を抜かすと、昼食摂取後に急激に血糖値が上昇して午後の授業も眠たいという結果に。
そしてもうひとつ。
児童1万人を対象を追跡調査した研究では、幼少期の睡眠不足と思春期の肥満が関連するということが報告されています。3歳の時の睡眠時間が11時間だった子と9時間未満の子どもを比べると、中学1年時での肥満の発生率には1.6倍の差があるとのこと。睡眠時間が短い子の方が10年後に肥満になりやすい傾向にあります。
夜更かしによる夜食摂取と、睡眠不足による食欲に関するホルモンのレプチン・グレリンの分泌量の変化が主な原因と考えられています。
子どもの肥満はメタボ予備軍ともいえるため、早めに睡眠時間を改善したいところですね。
睡眠中のはたらき
子どもは寝ているときに、体や脳を休ませるだけではなく
・成長ホルモンの分泌
・脳の老廃物の処理
・運動や学習の定着
・海馬(記憶をつかさどる部位)の発達
・生活リズムの調整
などなど成長に欠かせない重要な役割があります。
成長ホルモンの分泌は免疫力の強化、筋肉や骨の成長に役立ちます。生後3ヶ月から分泌が始まり、4ー5歳で活発に分泌されるようになります。また、5〜18歳の日本人290人の脳のMRI画像を撮った研究では、睡眠時間を十分に取っている子どもは短い子どもに比べて、記憶の処理に関わる海馬の体積が大きいと言われています。
身体を大きくして、その身体で動かした記憶を定着させる。
わかってはいたけど睡眠ってやっぱり大事なんですね。。。
睡眠不足で世界1位!?
子どもの寝不足の前にもっと重要な点があります。まず、親が寝不足な方が多いというのが現実です。
日本人は働きすぎだって聞いたことはありませんか?同様に日本人には睡眠不足な国民性があるんです。
経済協力開発機構(OECD)が調べた「15~64歳の1日平均睡眠時間」によると、加盟国(38ヵ国)平均の8時間25分に比べ、なんと日本人は平均7時間22分と加盟国で最も睡眠時間が短いということがわかりました。
これは子どもの睡眠時間にも影響しており、世界17ヵ国・地域で「0~3歳児の総睡眠時間」を調べたデータ(Mindellらの研究論文、2010年発表)によると、オーストラリアやイギリスの子どもは17地域の中で最も早い20時前には就寝し、総睡眠時間は13時間越。これに対し、台湾・韓国・インドは平均就寝時刻22時以降。日本は平均就寝時刻21時17分。
あれ?台湾・韓国・インドより早いじゃないか。
と、思うかもしれませんが、日本は起床時間が7時08分と他国と比べて早く昼寝の時間も短い為、総睡眠時間では日本が17地域の中で一番短い11時間37分なのです。
WHOの推奨する範囲内の睡眠時間だけど、他国と比べると短いのですね。
まず取り組みたい改善方法
早く寝かせたい気持ちはあるけど、寝かしつけに時間がかかるし寝ようとしてくれない。。
子どもが寝やすい環境を作るため、まず簡単なことから取り組みましょう。
1つ目は、カフェインの摂取を控えましょう。
こどもや高齢者は成人と比べカフェインが体内に残りやすい為、午後3時以降はカフェインの含まれていない飲み物を摂取するように心がけましょう。麦茶や炭酸飲料水にもカフェインは含まれているので水またはノンカフェインの飲み物にしましょう。
2つ目は、お風呂→食事→睡眠の順番にしましょう。
人間は体温が下がっていくにつれ眠気がでてくるので、寝る前にお風呂に入ると体温が上がり眠気が起きにくくなります。
3つ目は、親も一緒に寝る準備をしましょう。
早寝が習慣化している家庭では、こどもと一緒に寝る準備をし、着替えて一緒に寝ている。そして子供が寝付いたあとに起きて自分の時間を過ごしているとのこと。子どもに寝てほしかったらまず親が背中を見せる。大事なことですね。親は寝ないのに子供には寝なさいと言っても寝たくはありませんよね。
4つ目は、早寝よりも早起き!
これ一番大事なことです。十分な睡眠の為に早寝にこだわりますが、まずは早起きが大事といわれています。学校がある日だったらより睡眠不足になってしまうので、休日に親も一緒に早起きして子どもを起こしましょう。そして公園に行って子どもの気が済むまで遊んで日光を浴びましょう。4歳以降でしたら昼寝はさせないようにします。早起きすることでもう20時にもなれば眠くて眠くてしょうがないはずです。この好循環が生まれたら学校に行く日の起床時間まで十分な睡眠時間が得られます。
なかなか1回2回では、今までの遅寝の習慣は変えられないので、何回も繰り返して良い習慣を築いていきましょう。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回の記事は睡眠不足の子の特徴から対処方法をお伝えしました。
・こどもは睡眠中に成長ホルモンの分泌や記憶の定着をおこなっている
・睡眠が十分な子と不十分な子では海馬の体積に差がある
・睡眠不足の子は学力の低下や肥満の傾向がある
・そもそも日本人は睡眠不足、親も睡眠不足
・良質な睡眠の為にカフェインを控え、親も一緒に寝る(寝たふり)
・早寝よりも早起き
簡単にまとめるとこんな感じです。
みなさん毎日の家事・育児お疲れ様です。
頑張りすぎず張り切りすぎず笑顔を大事にぼちぼち頑張りましょうね。
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